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中野ブロードウェイの中に、台湾人の女将さんが作る台湾素食(ベジタリアン料理)のお店「香林坊」があります。
ベジタリアンやヴィーガン料理って、敷居が高そうというイメージがあった。
台湾旅行で美味しい台湾素食に出会い、ベジタリアン料理のイメージが変わった!
本記事では「香林坊」で食べたものやお店の様子を紹介します。
香林坊で食べたもの
見た目は日本人が想像する台湾料理というより、私たち日本人にも親しみやすい和風定食のような感じ。
台湾人も毎日、魯肉飯や大鷄排(台湾フライドチキン)みたいなジャンクなものを食べているわけではなく、お母さんの作る家庭の味があると思うんです。
そんな感じかなぁと思いました。
これが噂のお肉を使っていないカツです。
肉なしとは全然わからないくらい美味しいカツ!
店内に“カツの中身はしいたけの茎がベースになっている”という説明書きがあります。
「味が付いているからソースはかけなくても大丈夫よ」と女将さん。
素材にしっかり味付けがされていて食べごたえもバツグン。
噛みしめると素材のうまみがよくわかる。
一見ふつうの卵焼きのようですが、台湾の塩気が効いた切り干し大根入りの卵焼き(菜脯蛋)でした。
菜脯蛋は台湾でも食べたことがあるのですが、日本の切り干し大根とは違って、たくあんのようなコリコリ歯ごたえと塩気があり、卵の優しい味との相性がよく、とても美味しい台湾の家庭料理です。
思いがけず台湾らしいメニューがいただけて嬉しかった。
ちなみに卵は食べられるかどうか聞いてくださいます。
味噌のようなものがかかったジューシーなナスです。
油がしみしみで甘くて柔らかくて美味しい。
こちらは旦那が注文した日替わり定食。
日替わり定食の内容は店頭の「本日の定食」に掲示されています。
ちなみにこの日のメニューは
- 御飯
- 野菜のあんかけ(左上)
- 精進一口カツ
- 煮物の盛り合わせ(右上)
- スープ
でした。
こちらのカツも一口いただきましたが、お肉としか思えない食感です。
下ごしらえとか大変だろうな〜と思いながら食べました。
ゆで卵は台湾のコンビニでよく売っている、茶葉蛋(台湾漢方ゆで卵)に比べると控えめな漢方の風味。
日本人にも親しみやすいようにしてくれているのかも。
ベジタリアン料理と聞くと、なんだか物足りないような気さえしていましたが、お腹いっぱい大満足の定食でした。
香林坊のお店の様子
席につくと女将さんが温かいお茶を出してくれます。
席はカウンターのみで、女将さん一人で切り盛りしている小さなお店です。
常連さんも多いようで、女将さんと親しく話しているお客さんがちらほら。
女将さんのベジタリアンに対する思い
「ここに来たのは初めて?」と女将さんが声をかけてくださいました。
ベジタリアン料理のことや健康のことなどを、気さくにいろいろと教えてくださった。
女将さんがスッと握手をするように手を差し出したので握ると、そのスリムな身体からは想像がつかないくらいのパワーで握り返されました。
「肉を食べていないと言うとパワー出ないでしょ?って思われることがあるけどそんなことないのよ〜」と。
年齢もお伺いしましたが、まったくそのお歳とは思えないくらい若々しく、何よりもびっくりしたのがお肌のツルツルっぷり!
動物性のタンパク質を摂っていないと、特にある程度の年齢になるとお肌がしわしわになったりしないのかな?と思っていた。
40年以上この食生活を続けているという女将さんを見る限り、「そんなことはないんだな」と思わされました。
とはいえ、女将さんは排他的なヴィーガンにありがちな、ヴィーガンじゃない人を批判したり無理やりヴィーガンを勧めるということはない。
「1週間に1回でも健康のためにベジタリアン料理を食べるとか、そんな小さなことからでも気をつけるようにすればいいのよ〜」と、気軽にベジタリアンを楽しんでほしい様子でした。
これはTwitterで話題になっていたヴィーガンを皮肉った動画。
メディアなどで見るヴィーガンって「なんか極端で怖いな」と思うことが多かった。
女将さんの「健康のためにできることから始めればいいのよ〜」というスタンスに共感しました。
菜食の流行をただ追うのではなく、私たち日本人の味覚と「普通の食事」から離れないように、心をこめて調理致しております。
ベジタリアンやヴィーガンは敷居が高そうと思っていましたが、台湾でベジタリアン料理を体験して、今回女将さんとお話して「本当はもっと身近な料理なのかもしれないな」と感じました。
女将さんは、「日本でも台湾のようにベジタリアン料理が当たり前のように食べられるようになれば、そういう需要があれば、業者はドンドン海外からベジタリアン食材を輸入するし日本でも開発が進むから、日本人も家で作ったり身近に感じることができるようになる」とおっしゃっていました。
台湾では宗教上の理由でベジタリアンの方もいますが、「今日は身体が重いからベジタリアン料理食べよう」と、気軽にベジタリアンレストランを利用していたりします。
日本でも気軽にベジタリアン料理が楽しめる日が来ることをひそかに願っています。
香林坊の外観・メニュー
お店の入口横に写真付きメニューが貼ってある。
店内にもメニューがあります。
定食以外に麺類もあります。
右側には「本日の定食」の内容が掲示されています。
日替わり定食を注文している人が多かった印象。
香林坊のアクセス
香林坊がある中野ブロードウェイ2階へは、エスカレーターではなく階段で上ります。(エスカレーターは2階を飛ばして3階まで行ってしまいます)
中野ブロードウェイ内は結構なカオスっぷりですが、おもしろいお店がたくさんあるのでお食事のあとはショッピングも楽しんでみてください。
おすすめ店は地下1階の「中野ロープウェイ」という変な雑貨屋さん!
台湾でベジタリアン料理を味わうならここがおすすめ!