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台北「順益台湾原住民博物館」原住民文化に触れかわいい雑貨をお土産にしよう!

順益台湾原住民博物館

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ファッションやデザインが好きな私は、台湾原住民のファッションや布の色使い、模様にとても興味がありました。

しかしただ漠然と「原住民のデザインかわいいな」くらいの感覚で、台湾原住民については詳しく知りませんでした。

台北に台湾原住民のことを知れる順益台湾原住民博物館shùn yì tái wān yuán zhù mín bó wù guǎnがあると聞き、行ってきました。

「順益台湾原住民博物館」では台湾原住民の生活、文化、楽器などさまざまな展示がありますが、本記事では私の好きなファッションや装飾に焦点を当てて紹介します。

うーろん

台湾原住民デザインのかわいい雑貨も豊富に揃うので、探している方におすすめです!

台湾原住民とは

順益台湾原住民博物館

日本で「原住民」と聞くと差別的に感じる人もいるかもしれないが、「先住民」は台湾では「すでに滅んでしまった民族」という意味になり、むしろマイナスのイメージになってしまうのだ。

参考 私が台湾の“先住民”を「原住民」と呼ぶ理由 「すでに滅んでしまった民族」と呼ばないために WEDGE Infinity(ウェッジ)WEDGE Infinity(ウェッジ)

台湾政府に認定されている原住民族は現在16部族。

17世紀に漢民族が台湾に移住する以前から、4000年以上台湾に住んでいた民族。それが台湾原住民です。

  • 阿美族(アミ族)…約206,000人。台湾原住民最大の部族。
  • 泰雅族(タイヤル族)…約88,000人。
  • 布農族(ブヌン族)…約57,000人。
  • 鄒族(ツォウ族)…約6,600人。
  • 排灣族(パイワン族)…約99,000人。
  • 賽夏族(サイシャット族)…約6,500人。
  • 魯凱族(ルカイ族)…約13,000人。
  • 卑南族(プユマ族)…約13,000人。
  • 達悟族(タオ族)…約4,500人。
  • 邵族(サオ族)…約700人。
  • 噶瑪蘭族(カヴァラン族)…約1,400人。
  • 太魯閣族(タロコ族)…約30,000人。
  • 撒奇萊雅族(サキザヤ族)…約800人。
  • 賽德克族(セデック族)…約9,700人。
  • 拉阿魯哇族(サアロア族)…約370人。
  • 卡那卡那富族(カナカナブ族)…約320人。

台湾原住民には美男美女が多く、日本でも有名なビビアン・スーさんは台湾原住民のタイヤル族出身。

そして古くから狩猟などを行ってきた影響か、スポーツ万能な方も多いそう。

プロ野球選手の陽岱鋼ようだいかん選手は台湾原住民のアミ族出身だそうです。

順益台湾原住民博物館の展示

台湾原住民のファッション

順益台湾原住民博物館
喪服用の布

これは赤色がキレイな布ですが、なんと喪服用の布なのです。

死者に敬意を示すため、喪に服する期間に着る服はこのような色の布を用いるそう。

順益台湾原住民博物館

喪服用ではない服も鮮やかな赤色が目を引く。

順益台湾原住民博物館

台湾原住民のファッションは服の形もかわいいけど、なんと言ってもその刺繍や織物の細かなデザインがとても魅力的なんです。

順益台湾原住民博物館
左:ブヌン族の男子(フロントスタイル)

左側のブヌン族の男子の服は、前から見るとわりとシンプルな感じですが…

順益台湾原住民博物館
バックスタイル

後ろのほうがデザインが派手なんです。

なぜかと言うと…

順益台湾原住民博物館

こんなふうに祭りで輪になると1本の線になり、そうすることで百歩蛇ひゃっぽだという蛇の守り神を表しているのだ。

順益台湾原住民博物館

見た目の美しさだけでなく、さまざまな意味が込められているんですね。

順益台湾原住民博物館

小さな装飾もとってもオシャレ!

シルバーの丸い飾りは日本人からもらったコインだそう。

コインも装飾にしてしまう感覚が面白いですね。

順益台湾原住民博物館
ルカイ族の貴族女性の上着

織物や刺繍は女性の仕事で、これらができて一人前と認められるそう。

順益台湾原住民博物館
パイワン族の携帯袋

台湾原住民の刺繍のデザインもとってもかわいくて好き。

順益台湾原住民博物館
セデック族飾り紋様細部図

ふと気がついたのですが、台湾原住民の布のデザインの多くにはこの菱形が登場します。

この赤い菱形はタイヤル族の言葉で「眼」の意味を持つ図案だそう。

今回「順益台湾原住民博物館」に行く前に、台湾原住民も多く暮らす台湾東部の花蓮で、台湾原住民デザインの服飾資材をいくつか購入しました。

>>https://oolongsan.com/qinghe-cloth/

あらためて確認してみると、そのすべてに菱形デザインが施されているではありませんか!

台湾原住民布
花蓮で買った台湾原住民布

鮮やかな赤と菱形デザインがかっこいいなと思い選んだ布。

これはまさに!というデザインですね。

台湾原住民リボン
迪化街で買った台湾原住民テープ

ピンクとネイビーの色合いがいいなと思い選んだテープ。

これも菱形を基調としたデザインですね。

台湾原住民リボン
花蓮で買った台湾原住民チロリアンテープ

ただただかわいい!と思って買ったチロリアンテープですが、よくよく見ると女の子の上下に菱形が!

今後台湾で台湾原住民デザインの服飾資材を購入するときは、菱形デザインに注目してみると面白いかもしれません。

台湾原住民のアクセサリー

順益台湾原住民博物館

トンボ玉はデザインや色により込められている意味が変わってくるそう。

順益台湾原住民博物館
※クリックで拡大

  • 綠珠…川の神様が頭目の花嫁をくれた
  • 黄珠…悪を避け、体を守る
  • 橙珠…単色のトンボ玉の中で最も貴重なもの
  • 高貴之珠…美と高貴を意味する
  • 眼眸之珠…見守る、守護する
  • 孔雀之珠…揺るぎない友情を表す
  • 勇士之珠…英雄と偉業の象徴
  • 土地之珠…富の象徴、土地の権利の証明
  • 織工之珠…熟練した技術を持つ女性
  • 手脚之珠…聡明
  • 太陽眼涙之珠…私の心の中の考えや失望を表現する

トンボ玉には神話的な意味もあるので中には「???」な内容もあるかもしれませんが、なんとなくのニュアンスで感じ取っていただければと思います。

トンボ玉のアクセサリーを買うときは、意味で選んでみるのもいいかも。

うーろん

お金持ちになりたいので「土地之珠」にしてみようかな。

台湾原住民の刺青

順益台湾原住民博物館

日本では「刺青=ヤクザ」みたいなイメージがあり、あまりいいものではないかもしれませんが、台湾原住民にとっては大変意味のあるものでした。

伝統的なものはデザインがとてもかっこよくて好きです。

台湾に行くと意外と刺青をしている人を多く見かけます。

チンピラやヤクザではなく、普通の飲食店や夜市の店員さんもオシャレな刺青を入れています。

日本人からすると少しドキッとするかもしれませんが、台湾ではファッションとして浸透しているようです。

順益台湾原住民博物館
刺青の道具

私も「オシャレな刺青を入れてみたいな」とか一瞬思ったりもしますが、こういう道具を見ると「やっぱいいや」となります…

順益台湾原住民博物館
タイヤル族の顔の刺青

台湾原住民にとって、男子は戦いや狩猟、女子は織物を学び、それぞれ勇気や知恵を示し認められると顔に刺青ができるという、名誉の証だったのです。

順益台湾原住民博物館
パイワン族の刺青

刺青はその人の部族や階級、成し遂げたことなどを表す証でした。

順益台湾原住民博物館

手の刺青もデザインが本当にかっこいい!

平民は第一関節までしか入れられないというルールなどもあるそう。

地位により入れられるデザインや場所が異なるんですね。

残念ながら日本統治時代に禁止されてから、このような伝統的な刺青文化はなくなりつつあるようだ。

台湾原住民と日本との関わり

順益台湾原住民博物館

台湾原住民はもともと文字を持たず、日本統治時代に日本語に触れたということで、この刀には「ミンコク」というカタカナが!

台湾と日本ってどこか奥深くでつながっている気が勝手にしているのですが、こういうものを見てもそれを感じてしまいます。

大事な刀に入れる文字や模様は、なんでもいいはずはないと思うのです。

やはり日本人や日本に対して、それなりに好意を持ってくれていた台湾原住民も居たと思いたい。

順益台湾原住民博物館で買えるお土産

お土産コーナー

順益台湾原住民博物館

受付のある1階にはお土産コーナーがあり、台湾原住民デザインのかわいいバッグやアクセサリー、雑貨類が豊富に揃います。

順益台湾原住民博物館

台北ではここがいちばん種類が揃うのではないでしょうか。

台湾原住民のオシャレな雑貨を買いたい人におすすめです。

順益台湾原住民博物館

台湾原住民デザインのテープをあしらったポーチ。

順益台湾原住民博物館

模様がかわいいしおりやペンケースなど。

順益台湾原住民博物館

トンボ玉のピアス、ブレスレット、ネックレスなどのアクセサリーもあります。

順益台湾原住民博物館で買ったもの

順益台湾原住民博物館
しおり

鮮やかピンクに一目惚れしたしおりです。模様がかわいすぎる!

順益台湾原住民博物館
順益台湾原住民博物館ガイドブック

ガイドブックも販売しています。

順益台湾原住民博物館

日本語も載っているので安心です。

日本に帰ってからも原住民文化の知識を深めましょう!

順益台湾原住民博物館の外観

順益台湾原住民博物館

原住民らしいかっこいいデザインの建物なので、近くまでくればすぐわかります。

順益台湾原住民博物館

柱のデザインが最高にかっこいいです。

順益台湾原住民博物館の感想

今回ありがたいことに当ブログ(ぱいせー台湾)へ「順益台湾原住民博物館に来ませんか?」とご連絡をいただきました。

以前から台湾原住民文化には興味があり、いつか行かなきゃなと思っていたので、「なんというタイミング!」と思い行くことになりました。

うーろん

そして先に花蓮に行ったことを激しく後悔するくらい良い内容でした。

花蓮に行く前に「順益台湾原住民博物館」で勉強して、台湾原住民について少しでも知った上で、花蓮などの台湾原住民が多く暮らす地域に行けば、また違った発見や見かたがあっただろうなと感じたからです。

ですので、これから台湾東部に行こうかと計画されている方は、ぜひぜひ先に「順益台湾原住民博物館」で台湾原住民ついて少しでも知ってから行くことをおすすめします!

そしてさらに日本語ガイドの予約をおすすめします!

日本語ガイド予約

日本語でのガイドを希望される方は2週間前までに連絡

電話:02-2841-2611(内線128)

メール:syjp2@syc.com.tw

※詳しくは公式サイト

ガイドさんのスケジュールの都合があるので、2週間前までにメールを送り日時予約をする感じでした。

日本語で予約できて何も難しいことはないので、心の底から日本語ガイドをおすすめします!

正直このガイドがなければ、ここまで良かったと思わなかったかもしれません。

ただ展示物を見て、説明文を読んでまわるだけでは得られないおもしろ話や、ガイドさんからときどき出題されるクイズ形式の説明もあり、自分で考えながら楽しく見ることができました。

展示物に説明文はありますが中国語と英語だけだったので、日本語しかできない私のような人はガイドがあると、理解度が段違いです。

ガイドさん本当にありがとうございます。

本記事で紹介したのは台湾原住民のファッションや装飾についてですが、これは「順益台湾原住民博物館」の展示のほんの一部に過ぎません。

他にも鼻で吹く笛や首刈りの文化、シャーマニズムなどなど、台湾が好きならきっと楽しめる展示内容です。

うーろん

台湾原住民の知識を深めてもっと台湾を好きになろう!

順益台湾原住民博物館のアクセス

MRT(地下鉄)の駅から歩いて行ける場所にないので、若干ハードルがあると思われるかもしれませんが、故宮博物院のすぐ近くなので、故宮博物院へ行くバスに乗ればいいと思えば大丈夫です。

バスでの行き方

故宮博物院へはMRTレッドラインの士林駅からバスがたくさん出ています。

このバス停から故宮博物院を通る番号のバスに乗ります。番号はバス停に書いてあります。

ちなみに私はいつもGoogleマップでルート検索しています。

乗るべきバス番号も表示され今どこを走っているかもわかるので、降りるバス停も迷わずおすすめです。

台北のバスは乗り降りするときの2回とも悠遊卡(ヨーヨーカー)をタッチするようになったので、その点も何も考えなくていいので楽です。

入館料

  • 一般:150元
  • 学生、原住民:100元
  • 65歳以上・身体障害者手帳をお持ちの方:75元
  • 国立故宮博物院・順益台湾原住民博物館共通チケット:400元

故宮博物院と順益台湾原住民博物館のセット割引入場チケット

故宮博物院と順益台湾原住民博物館の両方行きたい方はKKdayのチケットもお得です。

故宮博物院350元、順益台湾原住民博物館150元で合計500元の入場料のところ、少しお安くなります。

参考 【台北】国立故宮博物院+順益台湾原住民博物館:セット割引入場チケット – KKdayKKday

>>【台北】国立故宮博物院+順益台湾原住民博物館:セット割引入場チケット

チケット引き換えは順益台湾原住民博物館のみ。

並んでいることの多い故宮博物院のチケット購入で並ぶことなく入場可能。

旦那

順益台湾原住民博物館は月曜及び旧正月期間は休館日なのでお気をつけください!

順益台湾原住民博物館

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【Amazonプライムビデオ】セデック・バレ 第一部:太陽旗(字幕版)

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アマゾンプライム会員なら無料で「セデック・バレ」を見ることができます。

長編なので2部に分かれています。

台湾中部の山岳地帯に住む誇り高き狩猟民族・セデック族。その一集落を統べる頭目の息子モーナ・ルダオは村の内外に勇名をとどろかせていた。1895年、日清戦争で清が敗れると、彼らの暮らす山奥にも日本の統治が広がり、平穏な生活は奪われていく。それから35年、頭目となったモーナは依然として日々を耐え抜いていた。そんな中、日本人警察官とセデック族の一人が衝突したことをきっかけに、長らく押さえ込まれてきた住民たちが立ち上がり…。

http://www.u-picc.com/seediqbale/about.html

内容は日本人としては複雑な感情もありますが、台湾原住民の暮らしや服装、文化を感じることもできる映画です。

「順益台湾原住民博物館」で服や刺青などの現物を見たあとだったので、あの模様の服だ!とか別視点の発見もあり楽しめました。

プライムビデオはそのうち配信終了する可能性もあるので、ぜひお早めにご覧ください。

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