RICOH GRIIIx / GR3x「ブラックミストプロテクター」を装着して撮影した感想・作例

Kenko ブラックミストプロテクター

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これまで、GRのパキッとした描写を自分好みのやんわりにするため、TOKYO GRAPHER「OPF 550-L」フィルターを愛用してきた。光がにじんでオールドレンズぽさを味わえることが楽しかった。

▼OPF 550-L感想記事はこちら

ただ、色味が緑に寄るので「GRの色味そのままでオールドレンズ感のあるフィルターがないかな」と思い、たどり着いたのがKenko Tokina「ブラックミストプロテクター」です。

ここがポイント!
  • 常用できる
  • 「ブラックミストNo.1」の1/4相当のソフト効果
  • レンズ保護機能あり
  • 試しやすい良心的な価格

本記事ではなぜ「ブラックミストプロテクター」をつけることにしたか、どんなアクセサリーが必要か、つけてみた感想、作例を紹介します。

ブラックミストプロテクターを購入した理由

センサーにゴミが入ったのでクリーニングに出した。できる限りゴミが入らないよう保ちたい。

これまで「OPF 550-L」を使用してきたのでフィルター装着することに抵抗はない。

だがしかし、「OPF 550-L」の緑に寄る色味が気になり、もう少し自然な色味のフィルターに付け替えたいとなる。

ネットの海を彷徨ったところKenko「ブラックミスト」に出会う。(その前に「ホワイトミスト」に出会ったが効果が強すぎて上手く使いこなす自信がなかった。オールドレンズ感は「ホワイトミスト」の方があるようです。)

いろいろ種類があるっぽいが、より効果が自然な「ブラックミストプロテクター」が良さそうだ。

ブラックミストプロテクターはこんなフィルター

ブラックミストとは

Kenkoの代表的なフィルターである「ブラックミスト」は、非常に微細な黒い拡散材を光学ガラスで挟み込んだソフトフィルターです。ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、また夜景などの光を印象的に拡散させ、まるで映画のワンシーンを思わせる絶妙なニュアンスを得ることができます。レタッチなしで、撮ったその場でシネマティックな質感を得られるのがブラックミストの魅力です。

https://www.kenko-tokina.co.jp/lp/black-mist-protector/

Kenkoのブラックミストフィルターには今のところ(2024年3月現在)3種類ある。

  • ブラックミスト No.1
  • ブラックミスト No.05
  • ブラックミスト プロテクター(購入したのはこちら)

中でもいちばん効果が弱め、且つレンズ保護機能を加えたのが「ブラックミストプロテクター」のようです。

ブラックミストプロテクターは「ブラックミストNo.1」の1/4相当、「ブラックミストNo.05」の1/2相当のソフト効果

https://www.kenko-tokina.co.jp/lp/black-mist-protector/

「ブラックミストNo.1」と「ブラックミストNo.05」の作例を見比べて、いちばんにじみが弱く自然な「ブラックミストプロテクター」が良さそうと思いこちらを選択。(強いにじみを味わいたいときは「OPF 550-L」を使えばいっかなみたいな。)

レンズ保護フィルターのように「つけっぱなし」でお使いいただけるように、水滴や汚れを弾く「撥水・撥油コート」、フィルター装着によるフレアやゴーストの発生を抑える「マルチコート」を採用。

https://www.kenko-tokina.co.jp/lp/black-mist-protector/

「OPF 550-L」はフレアやゴーストが出るフィルターでしたが、「ブラックミストプロテクター」は発生を抑えるようです。個人的には出てもいいのですが「OPF 550-L」との使い分けもできるし、それはそれでいいと思った。

なにより「つけっぱなし」で使える点が気に入った。

「ブラックミストプロテクター」の色については触れられていないので、色味の変化はないフィルターなのだと思う。

最初はレンズを保護するだけのフィルターにしようかと思っていたけど、やっぱりオールドレンズ感が好きなので。(“映画のような雰囲気”という謳い文句にもだいぶ惹かれた。)

カメラの色味を活かしつつ若干の雰囲気を加えつつレンズ保護もしてくれる「ブラックミストプロテクター」を購入してみた。

あと、Kenkoのフィルターはお値段が良心的で試しやすいところもいいです。フィルターの値段による良し悪しは素人なのでよくわからないけど。

ブラックミストプロテクター
ブラックミストプロテクター(49mm)

GRIIIxに装着した様子・必要なアクセサリー

レンズアダプター GA-2

レンズアダプターがないとフィルターを装着できません。GRIII(GA-1)とGRIIIx(GA-2)でアダプターの種類が違うのでお気をつけください。

GA-2 + ブラックミストプロテクター

▼私はRICOHのレンズアダプター GA-2を使用しています。

▼公式以外からも出ています。

お好きなデザインや機能で探してみてください。

レンズアダプターがあれば49mmのフィルターがどれでもハマります。

「OPF 550-L」は光が反射すると鏡面ピンクな色ですが、「ブラックミストプロテクター」はあまり色がついていないように見える。

コンパクトさが売りのGRだけどレンズアダプターをつけると出っ張る。

首から下げる使い方なら問題ないですが、ポケットに入れるのはむずかしくなる。

レンズがガードされるのでゴミから守られる安心感はある。

私はセンサーダストを防ぎたいのと、肉汁ジュージュー撮影を気兼ねなくしたいので、しばらくこのスタイルで撮影してみようと思う。

▼公式サイトのシステム構成を参考に

GRIIIxにブラックミストプロテクターの感想・作例

どちらかと言えば夜間のネオンなどで効果を感じやすいかもしれないが、個人的には日中の撮影が好きだったりする。

日中の写真でもさりげなくじわっとにじむような表現ができると感じる。

光源の周りはじわっとにじむ感じがあるが、「OPF 550-L」に比べると控えめで自然だと思う。

ただ現像すればある程度は光の量を調節できるので、その辺はお好みで。

ソフトクリームの光るオブジェ看板。

じわっと光がにじんでいるように見える。

光そのものを撮影しなくても、白っぽいものを撮影すると「ふわん」と光のベールがかかったような表現になる気がする。

店内の照明も自然な優しい感じで表現してくれるから好きです。

▲時間なのか天気なのかわからないけど、条件が合うと光のベールがかかったような表現になる。

でも毎回なるわけではないので撮影をこなして感覚を掴むしかないのかも。

▲あまりブラックミストプロテクターを感じない写真もふつうに撮れる。

狙って撮れないところも偶然の産物感があっていいのかも。

私の経験が浅いだけかもしれないけど。

木漏れ日のような優しい光は自然に撮影できる気がする。

思いっきり光を入れて撮影するとやっぱりブラックミストプロテクター感がバリバリ出てくる。

こういう表現好きなので嬉しい。

つい、太陽の光を入れて撮影したくなる。

光をさりげなく取り込めば、ふわっとさりげないベール感にもできる。

▼ここからはブラックミストプロテクターが得意であろう夜間の写真を紹介。

焼き鳥屋の看板がじわっとにじんでいる。

映画に出てきそうなにじみの雰囲気で好きな表現です。

Lightroomでそんなに激しくいじっていないのでブラックミストプロテクターのなせる技な気がする。

かと思えば、こちらはそこまでにじみを感じない?

周りの暗さやネオンの明るさなど、状況によってにじみ具合も変わってくるのかも。

Lightroomで現像すればある程度いじれるので、思いっきりにじませたり、控えめにしたり、自由自在ではある。

暗い中にポツンと自販機。

ネオンは実物よりにじみやすい気がする。

なので、印象的な表現がやりやすいと思う。

▼ブラックミストプロテクター作例・関連記事

使ってみた感想・まとめ

日中は劇的な変化はなく自然な効果を感じられる。

太陽の光をうまく取り入れればフィルムライク、オールドレンズ感のある写真も撮れる。

光を味方につけて慣れることが大事なのかもしれない。

夜間は光源があるとにじみなどの効果を感じやすい。

あざとい効果ではなく自然な効果で、一日中つけっぱなしOKの常用しやすいフィルターだと思う。

ある程度は現像でなんとかなるので、試行錯誤してコツを掴みたいと思う。

個人的にはセンサーゴミからの保護や肉汁ジュージュー撮影も気兼ねなくできるので、フィルターがある方がなにかと安心。

「OPF 550-L」は色が緑に寄るので、現像時に色の調節がむずかしいと感じるときがあった。現像勉強中の身としては自然な色の「ブラックミストプロテクター」でしばらく練習しようと思う。

「ブラックミストプロテクター」と「OPF 550-L」で光の反射やにじみの大きさが違うので当たり前ですが、全体的な描写の柔らかさは「OPF 550-L」の方があると思う。

劇的な変化ではなく、自然な効果を楽しみつつ、レンズ保護もできる常用できるフィルターをお探しの方におすすめです。

▼Kenkoの様々なソフトフィルターの特徴まとめ記事もご参考に

余談:いろんなメーカーから出ているやんわりフィルター

画を柔らかくするフィルターっていろいろなメーカーから出ているんですね。

Tiffen Glimmerglass 1/4

▼調べていて、アメリカの「Tiffen Glimmerglass 1/4」も良さそう!となって見つけた作例も載っているサイト。(英語なので翻訳かけて読んでみてください。)

この方が現像上手なのもあるかもしれないけど、フィルムライクでいい感じと思う。

個人的には1より1/4くらいの方が使いやすそうだけど日本から買うのがむずかしそう?1はAmazonにあるっぽい。

K&F Concept Shimmer Diffusion 1

「Glimmerglass」に似ているらしいK&F「Shimmer Diffusion 1」も気になる。K&Fは中国メーカーのようです。

ホワイトミストっぽいのかな?

こちらもAmazonで買える。

買うかはわからないけど買ったらそのうちレビューしたい。

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