【GRIIIxはいいぞ】スナップが楽しい!いつでも持ち運びたい相棒カメラ【GR3x】

RICOH GRIIIx

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FUJIFILM X100Fを愛用しているのに半ば衝動的に買ってしまったRICOH GRIIIx

結果、毎日持ち出して写真を撮る枚数が圧倒的に増えた。まさに相棒カメラ。

ここがポイント!

  • コンパクトなのに一眼レフ並みのセンサー
  • 最強のスナップシューター
  • フィルムライクな写真もOK
  • 完成されたデザイン

本記事では「RICOH GRIIIx」を使ってみた感想や作例、愛用中のX100Fとの使い分けを紹介します。

>>先に作例が見たい方はこちらからどうぞ

RICOH GRIIIxのいいところ

このコンパクトさでAPS-Cセンサー

軽くてコンパクトは正義!

GRIIIxを使い始めて日々実感していることです。

スーパーへの買い物にさえ持っていくほどの相棒ぶりを発揮している。

ポケットにも入るし、とりあえずバッグに入れておこうと思えるコンパクトさ。

出番がなかったとしても苦にならない重さ。

このコンパクトさこそがGRIIIxの最大の魅力だと思う。

でもコンパクトなカメラは他にもたくさんある。GRIIIxはただ軽くてコンパクトなだけではない。

APS-Cセンサーという一眼レフ並みのセンサーを搭載しているから、すっごくきれいな画を作り出す。

▼センサーサイズについてはソニーのサイトがわかりやすいので参考にどうぞ

あまり専門的なことはわからないけど、センサーが大きいほどたくさんの光を取り込めて画質がよくなり、きれいなボケが作りやすくなるのだと解釈しています。

この小さなボディでAPS-Cセンサーを体感できる。単純にすごいと思う。

ずっと愛用しているFUJIFILM X100FもAPS-Cセンサーで、1型センサーのカメラから乗り換えたとき、画質のきれいさに驚いた。そこからはAPS-C以上を望んでしまう自分がいる。

コンデジの括りであるX100F(約469g)ですが、肩を痛めたとき重さが思いのほか負担だったんです。サクッと飲みに行ったりちょっとそこまでお出かけというとき、気軽にバッグに入れておけるGRIIIxのコンパクトさに惹かれたのが購入の動機です。

約262gという軽さで片手でサクッと握れるサイズ感。

GRIIIxとiPhone SE(第2世代)サイズ比較

iPhone SEよりも横幅は小さいんです。

買い物の途中で可愛い猫ちゃんに出会うかもしれないし、空に虹がかかるかもしれない。何もなくてもただいつもの帰り道を撮ってみよう…そんな気軽さがとてもいい。

スナップシューターの楽しさ

『最強のスナップシューター』というキャッチコピーどおり、スナップ撮影に適した機能や設定がある。

「スナップ距離優先モード」にして写ルンです的使い方ができる。パンフォーカス(近景から遠景までピントが合う)で、気になったものをあまり深く考えずパシャパシャ撮れる楽しさを知った。

X100Fとの使い分けとしてここにいちばん惹かれた。X100Fの大きさはスナップシューター的使い方は難しいと思う。

昔々、Lomoを買ったとき店員さんに、ファインダーを覗かず感覚でパシャパシャ撮るおもしろさを教えてもらった。そんなことを思い出した。GRIIIxならそういう使い方もできる。

爆速起動なので「おっ!」と思ったらすぐ撮影できる。シャッターチャンスを逃さない。

爆速起動と携帯性。2重の意味でシャッターチャンスを逃さないカメラ。

元々写真をよく撮る方ではあるけど、GRIIIxを買ってから明らかに身の周りの些細なできごとの写真が増えた。

無理にどこかへ出掛けて素晴らしい景色やモノを撮ろうとしなくても、日々を気軽に記録してみようと思えた。

そして撮っていて目立つサイズではないので、街中でパシャパシャしていてもあまり不審者感がなく、相手を警戒させにくいから撮りやすい。

大きいカメラだと「ここでこのカメラを出すと目立つかな」と遠慮してしまうこともある。そんな機会損失も少なくなる。飲食店での料理写真もスマートフォンと同じくらいの感覚でサッと気軽に撮影できる。

RICOHにもフィルムライクな機能あり

RICOHにもイメージコントロールという、FUJIFILMでいうフィルムシミュレーション的な機能があるんです。

イメージコントロール
公式サイトより

FUJIFILMのフィルムを選ぶように撮影できるフィルムシミュレーションがすごく好きなので嬉しい。

FUJIFILMとはまた違った描写ですが、ポジフィルム調やネガフィルム調、モノクロなどフィルムを選ぶように撮影できる。RICOHはモノクロの描写がなんかかっこよかったり雰囲気があって好き。ソフトからハードまで作風に合わせて選べる。

▼イメージコントロールの彩度やシャープネスなどをいじることでより自分好みにアレンジできる。数値をプラス/マイナスにするとどんなふうに変化するか下記記事の写真が参考になる。

▼「Ricoh Recipes — JPEG Settings」というイメージコントロールの設定レシピアプリあり。

Ricoh Recipes — JPEG Settings

Ricoh Recipes — JPEG Settings

Ritchie Roesch無料posted withアプリーチ

好きな雰囲気の写真を見つけたらマネしてみたり、そこから自分好みにカスタマイズしてみたり、いろいろ試して遊んでいます。

▼Webサイトもあります。

まだまだ試行錯誤中ですが、自分好みの設定を探るのも楽しい。


追記:JPEGにこだわるのやめた

ある時までJPEG撮って出しで完成度を高めることにこだわっていたけど、現在は現像することにしたので、私にとってJPEGでフィルムライクに仕上げる必要性はあまりなくなった。(撮って出しですごくいい感じの画を生み出してくれるので、手っ取り早くスマートフォンに送ってシェアしたいときなどとても便利です。RAWとJPEGをうまく使い分けたらいいかなと思う。)

RAWがあれば何年後でも、現像でそのときの仕上げたいイメージにあわせた作品づくりができる。(これまでの写真を全部RAWで撮っておいてよかったと思う。ので、今JPEG撮って出しでいいと思っている方も騙されたと思って記録形式はRAW+JPEGで残すことをおすすめします!)

シンプルで完成されたデザイン

1996年に発売されたGR1から大きくデザインの変更がされておらず、それなのに今見てもシンプルでかっこいい。

とはいえ、このデザインがかっこいいと思うか否かは人それぞれだと思うので、ビビッと来た人にはきっとおすすめです。

GRIIIxを手に入れてしばらくして読んだある本に、「自分がかっこいいと思うカメラを買えばいい」と書いてあって、そんなんでいいんだ!と目から鱗でした。

これまでGRを持っている友人や街中ですれ違う人を見ては「やっぱりGRかっこいいな」「いいな、ほしいな」と感じていた。GRについてそこまで詳しく調べず「ほしい時が買い時だ!」と半ば衝動的に買った。そしてその選択は間違っていなかったと思う。

もちろん見た目がかっこいいだけじゃない。

右にボタンが集約されていて、握った右手だけで撮影できる機能的にも完成されたデザインなのだと思う。

例えば、撮影中に「絞りを変更したいな」と思ったら片手でボタンを操作してパパッと変えられる。

握りやすい厚みと絶妙な滑り止め感のある素材。

さりげなく使いやすい。それでいて極力無駄を省いた、快適にスナップ撮影するための究極のデザインなのだと思う。

番外編:THE RAMPAGE 吉野北人さん使用カメラ

2023年10月7日放送の吉野北人さんのラジオ番組『THE RAMPAGE 吉野北人のほくらじ』で、使用カメラとして紹介されていた。

最近の趣味は散歩と写真を撮ることで、使用カメラをRICOH GRIIIxと紹介。

普段は景色や日常にあるポップなもの面白いものを撮る。最近は車を撮っているらしい。いいのが撮れたら番組公式Xに載せてくれるっぽい?

▼GRIIIxでの自撮り

同じ機種愛用中の人と出会うとなんだか嬉しいですよね。

RICOH GRIIIxのダメなところ

センサーにゴミがつきやすい

買って4ヶ月くらいでゴミがつきました。ショック…

ゴミだらけ…笑

GRはセンサーゴミがつきやすいと噂には聞いていたけど、まさかこんなに早くつくとは。

クリーニングは保証期間内なら安く済むのだろうか。でもクリーニングに出している間(約20日?)GRIIIxで撮影できないのがキツい。(そのくらい私にとってすでに相棒なんです!)

開放近くだと見えないけどF8以上絞ると出現する。私のカメラの場合は縦で空を撮ると目立つところにいるので、空を撮るたびにショックを受ける笑。

首から下げたりバッグに入れたりガシガシ使っているからかもしれない。けどたくさんパシャパシャ撮りたいからカメラケースに入れたくない。

私の使い方だとまたゴミがつく可能性大。だから無理にクリーニングしなくてもいいのかな〜、とか思ったり。(どのみちLightroomに取り込むので消し消しすればいっかなみたいな)

いつでもいろんな場所へ持って行けるGRの良さを存分に楽しむためにも、今後は防塵防滴仕様が出てくれると嬉しいな。

▼今のところ下記で解決しようと思う

  • あまり絞らないで撮影する
  • ゴミが写った場合は現像時に消し消し

▼フィルターをつければゴミから守ることもできそう?

私の場合、ゴミが入った後にフィルターを買ったけど、最初からフィルターでガードすれば多少はマシなのかなと思ったり。どうなんでしょう?

追記:センサークリーニングしてもらいました!

私の場合、10日で戻ってきた。時と場合によると思う。詳しくは記事を参考にどうぞ。

値段が高い

これまで何度も候補に上がりつつ購入に至らなかったのは値段なんだと思う。ファインダーもフラッシュもなくこんな小さなカメラで10万超えか…うむむ。という感じで(笑)しかも現在(2023年12月)半導体不足のせい?で入手困難で何ヶ月待ちとからしい。

この値段出すならもっと多機能なのとか、もっと初心者に使いやすそうなのとか…という形で違うカメラにいってしまいやすいのかもしれない。けど私はGRIIIxを手に入れて幸せになれました!なんかあやしい宗教みたいだけど違います(笑)

この小ささの中に一眼レフ並みのセンサーを積んで、一眼レフに負けない描写をするカメラだと考えると、そのお値段も納得です。使ってみた人だけがわかる納得感。

カメラや写真撮影が好きで追求したい人ならきっと気に入るはず。どちらかというとマニアックな人向けかなと思う。

バッテリーの持ちが悪い

コンパクトさを実現するためバッテリーが小さめなのだと思うけど、減るのが早いなと感じる。でもコンパクトさがGRの良さなので目をつむります。

予備バッテリーの購入は必須です。

動画

写真撮影を楽しむために買ったカメラなので、最初から動画機能は視野に入れていなかった。

むしろ動画機能をなくしてそのぶん写真機能へ全振りしてほしいと思う。ダメなところというより要望です。

▼人によってはデメリットかもしれない点

MEMO

ズームできない…近寄ったり離れたり、自分の足で稼ぎましょう!ズームとは違うけどクロップ機能があるので、マクロ撮影などはクロップして似非ズーム的に使っています。

フラッシュがない…実はフラッシュがないと知らずに購入してしまった(笑)。フラッシュをあまり使わないのでいいのですが、写ルンです的使い方を期待するならフラッシュがあったほうがよりそれっぽくなるから嬉しくはある。けど手振れ補正もあるし個人的にはなくても大丈夫かなという感じ。別売りのフラッシュ接続は可能です。

ファインダーがない…ある方が嬉しいけどたぶんコンパクトさのためになくしたんだろうな。どうしてもほしい場合は別売りのファインダーを取り付けることも可能です。欲しいけど値段が…値段がぁあああ!

GRIIIとGRIIIxどっちがおすすめ?

GRIIIとGRIIIxで悩む方へのアドバイス。レンズが違います。

  • GRIII:35mm換算28mm
  • GRIIIx:35mm換算40mm(私が購入したのはこちら)

すごくざっくり言うと写せる範囲が違います。

28mm

28mmの方が広角なので広い範囲が写せる。なので旅行カメラに向いていると思う。大きな建物や高いタワー、広い海や広大な草原、宿泊したホテルの部屋全景も無理なく収めることができる。テーブル上の食べ物も立ち上がらずに全体的に写せる。iPhoneの画角も28mmらしいので、同じように使いたい場合はこちらがおすすめかも。逆にiPhoneと差別化をはかりたいなら40mmがおすすめかも。私は「広角はiPhoneでいっか!」と思ったので40mmのGRIIIxを購入しました。

GRで大半をまかないたい、見たものをちゃんと記録したいならGRIIIがおすすめ。

40mm

40mmは人間の目で見える範囲に近い画角なので、「コレ!」と撮りたいもの見せたいものを狙って撮れる。どちらかというと作品づくりに向いていると思う。広角で撮った自分の写真は「なんか散漫だな〜」と感じることが多くて。主題がハッキリしている写真が好みなのかもしれない。その辺は用途にあわせてお好みで選んでみてください。

もちろん引いて撮れば建物全体を写すことはできる。一歩引く動作が面倒か面倒でないか。引けるほどの広さがない場面で収まりきらない被写体があっても気にならないか。GRIIIxで撮影してると、「あ、あの建物かっこいい!」でカメラを構えるとだいたい収まりきらない。ので、引いて撮るか一部だけ入れて撮るかって感じになる。旅先で見た風景を全体的にちゃんと残したいならGRIIIがいいと思う。

GRIIIxは半径3mのセカイを記録するカメラ。いや、3m以上も記録できるけど、ニュアンスとして。自分の身の回りに起こったことを記録して、数年後に見返して「こんなことあったな〜」と身近に感じられる画角かなと思う。

それから、被写体に近づきすぎずに写したいものをバーンと画面に入れることができるので、スナップに向いている。というか自分好みの画角なんだと思う。街ゆく人を収めたいとき、あまり近づきすぎたくはない。28mmだと一歩前に出ないと迫力のある画になりにくいが、40mmだとそのままの距離でいける。GRIIIxならさりげなく迫力のある画を撮ることができる。

ちなみに…写真も動画も使うシーンも何もかも全体的にオールマイティに!と思う方はGR以外のカメラがいいかもしれないです。SONY RX100シリーズとか。

GRはどちらかというと写真を撮ることを楽しみたい、カメラや写真を勉強したい、試行錯誤しながら自分好みの写真を探りたい、というような人に向いているカメラだと思う。

X100Fとの違い・使い分け

GRIIIxは画にキリッとキレがある気がする。シャープでパキッとしている。フィルム感はどちらかというとX100Fの方があるのかな〜。まだまだ使いこなしてみないとわからないけど。

このコンパクトさでAPS-Cでフィルムシミュレーションっぽいこともできるし…というのを味わってしまうと、大きいカメラの出番が減りそうな予感。

でもしっかりカメラを構えて「撮影するぞ〜」というときは、やっぱりX100Fになる。

旅行とか気合を入れて「撮るぞ〜」というときはX100F、ちょっとお出かけや気軽にスナップ撮影したいとき、撮るかわからないけどとりあえずバッグに入れておこうというときはGRIIIx、と使い分けしています。

一眼レフやミラーレスなど大きめカメラを持っている方は、メインはそちらでサブにGRIII / GRIIIxという使い方も便利でおすすめだと思います。

▼GRのキレのある画をやんわりさせたくて買った「OPF 550-L」フィルターを使ってみた記事もあるので参考にどうぞ。

特別モデル:GR III HDF / GR IIIx HDFが登場!

HDF(Highlight Diffusion Filter)

ブラックミストのようなソフト効果のあるフィルターが搭載された「GR III HDF / GR IIIx HDF」が発売されるようです。

光を強調し、よりソフトな表現になるため、フィルム写真や映画のような表現が可能になるようで、キリッとした描写よりフィルムライクな描写が好みな方はこちらも良さそうです。

アダプターの出っ張りなしでフィルター効果が楽しめるのは嬉しい。

でもNDフィルターとトレードなのでそちらも捨てがたい。

RICOH GRIIIxの作例

ほぼ撮って出しでたまに水平をいじってる写真あり。色や雰囲気はGRIIIxが作り出したまんまです。

イメージコントロール「ポジフィルム調」は彩度が高くワクワクする色合い。「ネガフィルム調」はどこか懐かしさのある印象。「モノクロ」はとってもかっこいい。

▼マクロモードがあるので食べ物もここまで寄れて美味しそうに撮影できる。

ポジフィルム調だと鮮やかで料理の色彩が引き立つ。

▼マクロモードで撮影すれば桃のうぶ毛もしっかり見えるほどの写真が撮れる。

▼食べ物は彩度が高いポジフィルム調の方がいいのかもしれないけど、ネガフィルム調でもわりと美味しそうに撮れます。

これはこれでフィルムライクな印象で好きです。

イメージコントロールの設定を自分好みにいじって試行錯誤するのも楽しいです。

▼マクロモードでクロップ撮影。商品撮影にも使えそうです。

▼GRのモノクロ描写がかっこよくて建物なんかはモノクロで撮りたくなってしまう。

X100Fとか大きめカメラだとあまり縦構図で撮らなかったけど、GRIIIxはコンパクトさゆえ縦に構えやすいから自然と縦写真が多くなる気がする。

▲タッチパネルでピント合わせできるのが何気に便利です。真ん中らへんのキンモクセイにピントを合わせて前後がボケるようにしてみた。

▲「TAKASHIMAYA TIMES SQUARE」の文字にタッチして手前の葉っぱをボカしてみた。

スマートフォンのタッチパネルでのピント合わせに慣れていると直感的に操作できて便利。

RICOH GRIIIxのレビューまとめ

ここがポイント!

  • コンパクトなのに一眼レフ並みのセンサー
  • 最強のスナップシューター
  • フィルムライクな写真もOK
  • 完成されたデザイン

ちょっとしたお出かけでもバッグに入れておこうと思えるコンパクトさでシャッターチャンスを逃さない。それでいて高画質で最高の画を作り出す。すごいとしか言いようがない。

爆速起動とコンパクトさでいつでもどこでも撮影できてスナップの楽しさを知れる。

イメージコントロールでどこか懐かしさのあるフィルムライクな画を作ることができる。

片手で持ちやすく簡単に撮影できる気軽さと、見た目のかっこよさを兼ね備えたデザイン。

この辺にビビッときた方はきっとGRIII / GRIIIxが気に入るはずです。

▼アクセサリー紹介記事はこちら

▼GRIIIx記事・作例いろいろ

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