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FUJIFILM X100Fを愛用しているのに買ってしまったRICOH GRIIIx。
X100FもかわいいけどGRIIIxもかわいい。どっちもお気に入りのカメラになりそうです。
▼X100Fのレビュー記事はこちら
- コンパクトなのに一眼レフ並みのセンサー
- 完成されたデザイン
- 最強のスナップシューター
- フィルムライクな写真もOK
本記事では「RICOH GRIIIx」の良さや作例、X100Fとの使い分けを紹介します。
RICOH GRIIIxのいいところ
このコンパクトさでAPS-Cセンサー

これこそがGRIIIxのいちばんの良さじゃないかと思う。このコンパクトさでこのセンサーサイズを味わえる。
▼センサーサイズについてはソニーのサイトがわかりやすので参考にどうぞ
センサーが大きいほど画質がよくなり、きれいなボケが作りやすくなるのだと解釈しています。
APS-Cセンサーは一眼レフにも使われるセンサーサイズ。X100FでAPS-Cセンサーの画質の良さを知ってからというもの、これ以下に戻れない体になってしまった。
この小さなボディでAPS-Cセンサーを体感できる。単純にすごいと思う。
X100Fも頻繁に持ち出していますが、肩を痛めたときその重さが思いのほか負担だったんです。サクッと飲みに行ったりちょっとそこまでお出かけというとき、気軽にバッグに入れておけるGRIIIxのコンパクトさに惹かれたのが購入の動機です。

iPhone SEよりも幅は小さいんです。

約262gという軽さで、片手でサクッと握れるサイズ感。
シンプルで完成されたデザイン

1996年に発売されたGR1から大きくデザインの変更がされておらず、それなのに今見てもシンプルでかっこいい。

右側にボタンが集約されていて、握った右手だけで撮影できる完成されたデザインなのだと思う。
例えば、撮影中に「絞りを変更したいな」と思ったら片手でボタンを操作してパパッと変えられる。

握りやすい厚みと絶妙な滑り止め感のある素材。
さりげなく使いやすい。それでいて極力無駄を省いた、快適にスナップ撮影するための究極のデザインなのだと思う。
スナップシューターの醍醐味
「スナップ距離優先モード」というスナップに適した設定があって、写ルンです的使い方ができる。パンフォーカス(近景から遠景までピントが合う)設定にして、気になったものをあまり深く考えずパシャパシャ撮れる気軽さ、おもしろさ。
X100Fとの使い分けとしてここにいちばん惹かれた。さすがにX100Fの大きさはスナップシューター的使い方は難しいと思う。
昔々、Lomoを買ったとき店員さんに、ファインダーを覗かず感覚でパシャパシャ撮るおもしろさを教えてもらった。そんなことを思い出した。GRならそういう使い方もできる。
起動が爆速なので「おっ!」と思ったらすぐに撮れる。シャッターチャンスを逃さない。
そして撮っていて目立つサイズではないので、街中でパシャパシャしていてもあまり不審者感もないし、相手を警戒させにくいから撮りやすい。大きいカメラだと「ここでこのカメラを出すと目立つかな」と遠慮してしまうこともある。そんな機会損失も少なくなる。
RICOHにもフィルムライクな機能あり
RICOHにもイメージコントロールという、FUJIFILMでいうフィルムシミュレーション的な機能があるんです。

FUJIFILMのフィルムを選ぶように撮影できるフィルムシミュレーションがすごく好きなので嬉しい。
FUJIFILMとはまた違った描写ですが、ポジフィルム調やネガフィルム調、モノクロなどフィルムを選ぶように撮影できる。RICOHはモノクロの描写がなんかかっこよかったり雰囲気があって好き。ソフトからハードまで作風に合わせて選べる。
▼イメージコントロールの彩度やシャープネスなどをいじることでより自分好みにアレンジできる。数値をプラス/マイナスにするとどんなふうに変化するか下記記事の写真が参考になる。
▼「Ricoh Recipes — JPEG Settings」というイメージコントロールの設定レシピアプリあり。
好きな雰囲気の写真を見つけたらマネしてみたり、そこから自分好みにカスタマイズしてみたり、いろいろ試して遊んでいます。
▼Webサイトもあります。
ちなみにRAW+JPEGで撮影しておけば、あとからRAWを好みのイメージコントロールに設定してカメラ内現像もできるし、RAWをLightroomでいじることもできる。さらに撮影時のJPEGの色味も残しておけるのでおすすめです。
GRの周辺減光の雰囲気がすごく好きなんです。なので周辺光量補正はオフで撮影しています。Lomoっぽい懐かしさやアナログ感があるのかな〜。
RICOH GRIIIxのダメなところ
値段が高い
これまで何度も候補に上がりつつ購入に至らなかったのは値段なんだと思う。ファインダーもフラッシュもなくこんな小さなカメラで10万超えか…うむむ。という感じで(笑)しかも現在(2023年9月)半導体不足のせい?で入手困難で何ヶ月待ちとからしい。
この値段出すならもっと多機能なのとか、もっと初心者に使いやすそうなのとか…という形で違うカメラにいってしまいやすいのかもしれない。けど私はGRIIIxを手に入れて幸せになれました!なんかあやしい宗教みたいだけど違います(笑)
この小ささの中に一眼レフ並みのセンサーを積んで、一眼レフに負けない描写をするカメラだと考えると、そのお値段も納得です。使ってみた人だけがわかる納得感。
カメラや写真撮影が好きで追求したい人ならきっと気に入るはず。どちらかというとマニアックな人向けかなと思う。
バッテリーの持ちが悪い
コンパクトさを実現するためバッテリーが小さめなのだと思うけど、減るのが早いなと感じる。でもコンパクトさがGRの良さなので目をつむります。
予備バッテリーの購入は必須です。
撮影しているとバッテリーのある右側が熱を帯びてくるので若干心配になる。
動画
写真撮影を楽しむために買ったカメラなので、最初から動画機能は視野に入れていなかった。
むしろ動画機能をなくしてそのぶん写真機能へ全振りしてほしいと思う。ダメなところというより要望です。
▼人によってはデメリットかもしれない点
GRIIIとGRIIIxどっちがおすすめ?
GRIIIとGRIIIxで悩む方へのアドバイス。レンズが違います。
- GRIII:35mm換算28mm
- GRIIIx:35mm換算40mm(私が購入したのはこちら)
すごくざっくり言うと写せる範囲が違います。
28mm
28mmの方が広角なので広い範囲が写せる。なので旅行カメラに向いていると思う。大きな建物や高いタワー、広い海や広大な草原、宿泊したホテルの部屋全景も無理なく収めることができる。テーブル上の食べ物も立ち上がらずに全体的に写せる。iPhoneの画角も28mmらしいので、同じように使いたい場合はこちらがおすすめかも。逆にiPhoneと差別化をはかりたいなら40mmがおすすめかも。私は「広角はiPhoneでいっか!」と思ったので40mmのGRIIIxを購入しました。
GRで大半をまかないたい、見たものをちゃんと記録したいならGRIIIがおすすめ。
40mm
40mmは人間の目で見える範囲に近い画角なので、「コレ!」と撮りたいもの見せたいものを狙って撮れる。どちらかというと作品づくりに向いていると思う。広角で撮った自分の写真は「なんか散漫だな〜」と感じることが多くて。主題がハッキリしている写真が好みなのかもしれない。その辺は用途にあわせてお好みで選んでみてください。
もちろん引いて撮れば建物全体を写すことはできる。一歩引く動作が面倒か面倒でないか。引けるほどの広さがない場面で収まりきらない被写体があっても気にならないか。GRIIIxで撮影してると、「あ、あの建物かっこいい!」でカメラを構えるとだいたい収まりきらない。ので、引いて撮るか一部だけ入れて撮るかって感じになる。旅先で見た風景を全体的にちゃんと残したいならGRIIIがいいと思う。
GRIIIxは半径3mのセカイを記録するカメラ。いや、3m以上も記録できるけど、ニュアンスとして。自分の身の回りに起こったことを記録して、数年後に見返して「こんなことあったな〜」と身近に感じられる画角かなと思う。
それから、被写体に近づきすぎずに写したいものをバーンと画面に入れることができるので、スナップに向いている。というか自分好みの画角なんだと思う。街ゆく人を収めたいとき、あまり近づきすぎたくはない。28mmだと一歩前に出ないと迫力のある絵になりにくいが、40mmだとそのままの距離でいける。GRIIIxならさりげなく撮ることができる。
ちなみに…写真も動画も使うシーンも何もかも全体的にオールマイティに!と思う方はGR以外のカメラがいいかもしれないです。SONY RX100シリーズとか。
GRはどちらかというと写真を撮ることを楽しみたい、カメラや写真を勉強したい、試行錯誤しながら自分好みの写真を探りたい、というような人に向いているカメラだと思う。
X100Fとの違い・使い分け

GRIIIxは絵にキリッとキレがある気がする。シャープでパキッとしている。フィルム感はどちらかというとX100Fの方があるのかな〜。まだまだ使いこなしてみないとわからないけど。
このコンパクトさでAPS-Cでフィルムシミュレーションっぽいこともできるし…というのを味わってしまうと、大きいカメラの出番が減りそうな予感。
でもしっかりカメラを構えて「撮影するぞ〜」というときは、やっぱりX100Fになる。
旅行とか気合を入れて「撮るぞ〜」というときはX100F、ちょっとお出かけや気軽にスナップ撮影したいとき、撮るかわからないけどとりあえずバッグに入れておこうというときはGRIIIx、と使い分けしています。
一眼レフやミラーレスなど大きめカメラを持っている方は、メインはそちらでサブにGRIII / GRIIIxという使い方も便利でおすすめだと思います。
RICOH GRIIIxの作例
ほぼ撮って出しでたまに水平だけいじってる写真あり。色や雰囲気はGRIIIxが作り出したまんまです。
前半のカラー写真はイメージコントロール「ポジフィルム調」で撮影。彩度が高くてワクワクする色合いです。



マクロモードで撮影すれば桃のうぶ毛もしっかり見えるほどの写真が撮れる。


GRのモノクロ描写がかっこよくて、建物なんかはモノクロで撮りたくなってしまう。







X100Fとか大きめカメラだとあまり縦構図で撮らなかったけど、GRIIIxはコンパクトさゆえ縦に構えやすいから自然と縦写真が多くなる気がする。


▼ここからイメージコントロール「ネガフィルム調」。GRのネガフィルム調すっごくいい色で好き。ちなみにこのときのパラメーター設定は…
彩度を下げて淡くよりレトロなフィルム感を出してみようとした設定です。






食べ物は彩度が高いポジフィルム調の方がいいのかもしれない。けどネガフィルム調でもわりと美味しそうに撮れます。


タッチパネルでピント合わせできるのが何気に便利です。この写真は「TAKASHIMAYA TIMES SQUARE」の文字にタッチして、手前の葉っぱをボカしてみました。
スマートフォンのタッチパネルでのピント合わせに慣れていると直感的に操作できて便利。

RICOH GRIIIxのレビューまとめ
- コンパクトなのに一眼レフ並みのセンサー
- 完成されたデザイン
- 最強のスナップシューター
- フィルムライクな写真もOK
ちょっとしたお出かけでもバッグに入れておこうと思えるコンパクトさでシャッターチャンスを逃さない。それでいて高画質で最高の絵を作り出す。すごいとしか言いようがない。
片手で持ちやすく簡単に撮影できる気軽さと、見た目のかっこよさを兼ね備えたデザイン。
爆速起動とコンパクトさでいつでもどこでも撮影できてスナップの楽しさを知れる。
どこか懐かしさのあるフィルムライクな絵を作ることができる。
この辺にビビッときた方はきっとGRIII / GRIIIxが気に入るはずです。
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