私は旅行で気をつけなければならない特殊なアレルギーを持っています。
それは食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA:Food-Dependent Exercise-Induced Anaphylaxis)です。
同じアレルギーや軽度の小麦アレルギーを持っている方の参考になれば幸いです。
食物依存性運動誘発性アナフィラキシーとは
食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA:Food-Dependent Exercise-Induced Anaphylaxis)
特定の食物摂取と運動の組み合わせで症状をきたす食物依存性運動誘発アナフィラキシーは,小麦や甲殻類アレルギーではめずらしくない病態である。
特定の食物摂取の後にアナフィラキシーを繰り返すが,再現性が悪く,起こるときと起こらないときがあるという場合に疑うのが,食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis:FDEIA)である。
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=10480
簡単に言うと、アレルギー物質を摂取した後すぐに運動するとアナフィラキシーショックを起こすという病気です。
私の場合「小麦」を摂取後すぐに運動をすると蕁麻疹が出たり、場合によってはアナフィラキシーショックを起こします。
運動というのは、走ったり球技をするという激しめの運動だけでなく、歩くだけでもダメなんです。

例えば、朝ごはんにサンドイッチを食べたら2~3時間はその場ででじっとしてなきゃならない!
胡椒餅とかどうしても食べたい小麦料理があるときは、外帶(テイクアウト)してホテルで食べるようにしています。
そんな理由で当ブログ【ぱいせー台湾】ではあまり小麦料理が登場しないかも。
「何でこのブログは牛肉麺や葱油餅が登場しないんだろう?」と思う方もいるかもしれませんが、私も涙をのんで我慢しています( ⸆˗⸆ )
そして同じ病気の人や小麦アレルギーを持っている方に、少しでも「これなら食べられるんだ!」と参考にしていただけたら幸いです。
病気が発覚したとき「今後は台湾に行けなくなるかも」とショックでした。
でも台湾料理や屋台グルメについていろいろ調べるうちに、「事前準備や調査をして気をつければ大丈夫かもしれない!」と思い至りました。
小麦アレルギーでも台湾グルメを注意しながら楽しもう
小麦アレルギーでも台湾グルメが満喫できる理由
- 外帶(テイクアウト)が当たり前
- 麺の種類が選べる店が多い(ビーフン、春雨など)
- 小麦じゃない粉ものがある(米粉、タピオカ粉など)
台湾ではバイクでご飯を買って家で食べるという人が多く、飲食店では基本的に外帶(テイクアウト)か內用(イートイン)が選べます。
外帶してホテルで食べて、そのあとは2~3時間は動かないという方法で小麦料理を食べることができます。(※食物依存性運動誘発性アナフィラキシーに限る)
麺類を外帶するとスープと麺を別々にして提供してくれたりと、麺がのびない工夫をしてくれる店があったりします。
麺を出すお店では、普通の小麦麺やビーフン、春雨、場合によっては板條という麺も選べることが多い。
- 米粉(ビーフン)…米から作られる細麺
- 冬粉(春雨)…緑豆やじゃがいも、さつまいものデンプンから作られる細麺
- 米苔目…米粉、タピオカ粉から作られる見た目はうどんのような麺
- 板條…米から作られるきしめんのような麺。原住民料理のようです。
ビーフンや春雨は大丈夫だと思いますが、板條に関しては謎の麺すぎて心配です。
お店によっては小麦を混ぜたりしている可能性もゼロではないので、食べる場合は店員さんに確認しましょう。
ウィキペディアに「中国の麺の種類」についてのページがあったので参考にどうぞ。
米粉の麺・他のでんぷんから作られる麺の項目は参考になることがありそうです。

私はこのようなメモを持ち歩き、いざとなったら確認できるようにしています。
まだ台湾でこれを見せる場面に出くわしていないので、この中国語であっているのか怪しいのですが、ヤフー知恵袋などを駆使して作りました。
台湾には米粉やタピオカ粉を使用した食べ物もあります!
そしてもち米料理も種類豊富です。
- 肉圓(プルプルした食べ物。千と千尋で両親が食べていたものという噂)…タピオカ粉、米粉
- 碗粿(台南名物の茶碗蒸しのような炭水化物)…米粉
- 米苔目(うどんのような麺)…米粉、タピオカ粉
- 地瓜球(さつまいもボール、屋台グルメ)…タピオカ粉
- 大腸包小腸(もち米の中にソーセージが入った屋台グルメ)…もち米
- 粽(ちまき)…もち米
- 麻糬(台湾の甘い餅)…もち米
粽などは大丈夫そうですが、地瓜球(さつまいもボール)は念のためお店に確認をとると安心です。

台湾には一見粉ものっぽいけど、小麦を使用していない食べ物がたくさんあります。
紹介した例は、食物依存症運動誘発性アナフィラキシーなど、小麦を食べるのに少し注意が必要な方には参考になると思います。
ぜひ十分に注意しながら台湾旅行を楽しんでください。
飛行機へのエピペンの持ち込みについて
病気が発覚してから初めてエピペンを所持しました。
もしアナフィラキシーショックを起こしてしまった場合に、注射してショック症状を和らげるものです。

台湾旅行中も常にエピペンを携帯しています。
注射器だし薬剤(液体)も入っているので、「空港の保安検査で何か言われるかな?」と不安に思いましたが、今まで特に何か言われたことはありません。(成田空港の保安検査では、エピペンをバッグに入れたままX線検査を通過しています)
何か聞かれた場合の説明書などは準備済みです。(エピペンの説明書や医師の診断書など)
台湾の桃園国際空港・高雄国際空港でも同じように通過しましたが、特に何も言われませんでした。
日系航空会社の例ではありますが「特に申告は必要ない」との記載があったので大丈夫かなと思ってのことです。
私はLCCで台湾に行くことが多く、成田から台湾まで3時間半くらいと食べ物は我慢できるので、基本的に機内食は食べません。
食べる場合はグルテンフリーメニューがあるかなど確認が必要です。

準備万端で安心で楽しい台湾旅行になりますように!